古墳時代と聞いて思い浮かぶのは、「古墳」と「埴輪(はにわ)」くらいかもしれません。
私自身も、今までじっくり調べる機会はありませんでしたが、
今回調べてみて驚いたのは、意外と古墳って身近にたくさんあるということ!

愛知県名古屋市にある「体感!しだみ古墳群ミュージアム」に行ってきました!
古墳時代って?そもそもどんな時代?

古墳時代は西暦300年から700年ごろの時代です。
今から1300年から1700年ほど前。
旧石器時代、縄文時代、弥生時代と流れてきた次の時代が古墳時代です!

マンモスを追いかけて、縄文土器を作って、稲作を始めた時代を経て
人は大きなお墓(古墳)をつくるようになりました。
お墓が大きいことが権力の象徴!

現代では墓じまいをしたり、お墓を持たずに樹木葬にする人も多くなってきていることを考えると
お墓の形も時代によって変わっていくんですね。
古墳ってなに?

古墳の形もたくさんあり、円墳、方墳、八角墳など様々ですが
やはり1番知られているのは「前方後円墳」ではないでしょうか。
日本で最大級の前方後円墳は大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)です。

全長486メートルだそうで、百舌鳥・古市古墳群の一部として世界遺産にも登録されています。
埴輪(はにわ)ってなに?
古墳の周りに並べられていたのが埴輪(はにわ)です。
埴輪の形にも種類があります。

円筒埴輪(えんとうはにわ):神聖な場所を区切るためのものと考えられています。
形象埴輪(けいしょうはにわ):人、動物、家などの形をした埴輪。

形象埴輪から、当時の家や人々の服装がどのようなものだったか
知ることができるんだよ!
須恵器(すえき)ってなに?
この時代のキーワードは、古墳、埴輪(はにわ)、そして忘れてはいけないのが須恵器です。


古墳時代中ごろ、朝鮮半島からの渡来人によって須恵器(すえき)は伝わりました。
当時の人びとにとって、須恵器(すえき)はかなり衝撃的だったのではないでしょうか。


もともと、器(うつわ)などを作る際は「野焼き」が主流でした。
比較的低い温度で焼くので、全体的に柔らかく、赤っぽい色をしています。
これを土師器(はじき)と呼びます。
一方、朝鮮半島から伝わった須恵器(すえき)は「登窯(のぼりがま)」で焼きます。
そのため、1100度以上の高温で焼かれるため、丈夫で、黒っぽい色をしています(青灰色)。
丈夫で、液体を入れるのにピッタリな須恵器ですが、
ろくろや登窯などを使用するため、気軽には生産できません。
須恵器を持っているということは、権力の証でもあったのです。
しだみ古墳群ミュージアムってどんなところ?子どもでも楽しめる?
「体感!しだみ古墳群ミュージアム」を入ると、壁に描かれた絵が目に入ります。


この絵の雰囲気、とてもかわいらしくて、あたたかいですよね。
古墳時代の人たちの生活が身近に感じられるような工夫が、ミュージアム内にたくさんあります!


営業時間や料金は?
体感!しだみ古墳群ミュージアム
営業時間 | 9時から17時(展示室入場は16時30分) |
---|---|
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日を休館) 年末年始(12月29日から1月3日) |
料金 | 一般:200円 中学生以下:無料 |
駐車場 | 駐車料金:無料 駐車台数:101台 休館日でも、駐車場は使えます。 |
気になる展示室の内容は?
展示室に入ると、志段味(しだみ)古墳群についてのアニメーションが流れています。


5分ほどの動画ですが、子どもにも分かりやすい説明で、古墳時代の様子を視覚的に学ぶことができました。


展示室内には、触って感じられる展示や古墳時代の衣装の試着など、子どもウケ抜群です。


展示室はかなりコンパクトなので、30分くらいでみて回れます。
期間限定のイベントもオススメ!
ここのミュージアムはイベントが豊富です。
わたしたちは今回、「リアル謎解きゲーム」に参加しました。


展示室内やミュージアムの横にある古墳群を回って、ヒントを見つけながら謎解きをするのですが
これが、難しい!笑
我が家はクイズや謎解きゲームが得意ではない家族なので、時間がかかりましたが
展示や古墳群の中からヒントを見つけるのがワクワクしました。


古墳時代などの古代の展示って、子どもの興味をひくのも苦労しますが、
ここのミュージアム展示はかなり楽しく見ることができました。
体験プログラムが豊富!
わたしたちは、タイミングが合わなくて参加できませんでしたが
外から参加している人たちを見て、とても楽しそうでしたよ!次回はぜひ参加したいです。
実際に古墳の上に登ってみよう!


ミュージアム横の古墳群には、古墳がたくさんありますが「志段味大塚古墳」は必見です。
全長約51mの帆立貝式古墳。
周りには埴輪(はにわ)が置かれていて、階段で上まで登ることができます。
古墳の上からは、近くの住宅街だけではなく、遠くの山も見渡せてとても気持ちが良かったです。
古墳に埋葬されていた権力者の木棺(もっかん)の模型も置かれていていました。


見晴らしの良いすてきな場所に作られたお墓。
そこに眠っていた権力者は、きっとみんなから愛されていた人だったのだろうと感じました。
「週末のお出かけ」にぴったり!


縄文時代、弥生時代、古墳時代などの古代の歴史って
ちょっと想像しづらかったり、あまり興味が湧かないっていうことがありますよね。
でも、「体感!しだみ古墳群ミュージアム」は、
「見るだけ」じゃなく、体験することで古墳時代への理解が深まります。
名古屋市近郊の人は週末にサクッとお出かけしてみてはどうでしょうか。
実は、古墳は全国に点在しています。お住まいの近くにも、意外な場所に古墳や資料館があるかも?
ぜひ、“身近な歴史スポット”を親子で発見してみてください!
ミュージアム詳細


住所 | 〒463-0001 名古屋市守山区大字上志段味字前山1367 |
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営業時間 | 9時から17時(展示室入場は16時30分) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日を休館) 年末年始(12月29日から1月3日) |
料金 | 一般:200円 中学生以下:無料 |
駐車場 | 駐車料金:無料 駐車台数:101台 休館日でも、駐車場は使えます。 |